写真を残しておきたくなるモノ、コト

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皆さんはなぜ写真を撮りますか? どんなときに写真をプリントして残したりしますか?

記録写真撮影は10年後に真価を発揮するために名を捨てる尊い行為なのかもしれない(YouTube:伴貞良)

先日、ふと流れてきた伴貞良さんのYouTube動画。

記録写真撮影は10年後に真価を発揮するために名を捨てる尊い行為なのかもしれない【伴貞良】

この動画の中で「撮った瞬間の価値と、撮ってからしばらく経ったあとの価値は違う。」という言葉がでてきます。

ああ、そのとおりだなと思いました。

アルバムのチカラ(文:藤本智士/写真:浅田政志)

2011年東北大震災に遭った、たくさんの泥だらけの写真やアルバムを救おうとした人たちの記録を記した本「アルバムのチカラ」(文:藤本智士/写真:浅田政志)。読み始めて、冒頭で驚いた一節に次のようなものがありました。

瓦礫と化してしまったお家に戻った被災者のみなさんが、懸命になって探していたもの。それは、ほかの何でもなく、写真でした。通帳でも印鑑でもなく、全員が写真やアルバムを探している……

アルバムのチカラ P15

そしてこんな一節も。

ほんと詰まるところ写真だよね。お金とか印鑑とか通帳とか、現実的なことを表面では言うけどね。「写真一枚、出てこないかなぁ」ってみんな言うもんな。なんにもないからね。なんにもなくしちゃったからね。

アルバムのチカラ P58

「話の種ができた。これで子どもたちと話できる」写真プリントが最高のコミュニケーションツールであるということを見せつけられる思いでした。

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家族写真

個人的な話になりますが、自分にも家族ができてから風景写真中心だった撮影スタイルから、撮る写真のほとんどが家族を写すものになりました。

写真を整理しながら一年を振り返ってみると、子どもの成長や楽しかった思い出がぶわっと蘇ってきて、気持ちよく嬉しいものです。

写真って、撮った瞬間はなんだかペラッとした質量の少ないもののように思えることがありますが、数日・数週間・数か月・数年と経っていくにつれて、その写真を見返したときに受けるズシッとした感情の質量を感じられるものです。(冒頭の伴さんの動画のとおり。)

写真をプリントしておいたり、一年をまとめた写真集を作っておいて、数年後に見返すと、それはもうひとしおの感情が湧いてくるんですね。これが写真を撮りたくなる、残しておきたくなる原動力です。(僕個人のことですが。)

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