お気に入りで飲む。美濃焼SAKUZANのうつわの美しさ

Lifestyle

コーヒーは嗜好品。僕がコーヒーを飲むときの理由はいろいろあるけれど、そのひとつは「心地よさ」を味わうためでもあります。

心地よさを求めるにあたって、飲むときに使う器は自分のお気に入りのものを。ということで、僕はSAKUZANの器の美しさに惹かれて愛用しています。

今回紹介するのはSAKUZANのうつわです。

美濃焼 SAKUZAN(作山窯)のうつわ

美濃焼とは

そもそも美濃焼とは、日本一の陶磁器の産地として言われる岐阜県東濃地方(多治見市、土岐市、可児市、土岐郡)で生産される器のことです。

この地方のやきもの文化の始まりは約1,400年も前の飛鳥時代。須恵器といわれる土器が焼かれたことに端を発するとされています。そこから時代が進んで安土桃山時代。茶の湯の世界的な流行とともに、芸術性を高めた美濃焼が登場してきます。釉薬のかかったそのやきものは豊かな色彩を放ち、自由で個性的な造形が当時の文化人や商人、武将を魅了し「美濃桃山陶」と呼ばれました。日本美術の転換期に開花した美濃焼は美意識の頂点までのぼりつめたともいわれていたそう。

美が追及された美濃焼でしたが、明治から昭和にかけて衰退の危機に追い込まれます。新しい道を模索しなければならなくなった陶工たちが選んだのが日常雑器を焼くことでした。その頃から普段使いしやすい器づくりの技術に注目があつまり、また、低コストを実現させるために分業制度も導入され、やきもの生産量日本一の道を歩むきっかけとなりました。

その後、鉄道の発達により美濃焼は大量かつ迅速に輸送することが可能になると、全国からの需要に対応するべく、どんな種類やきものでも焼いてしまう、陶磁器産地のトップにまで成長します。

美濃焼とは、美の頂点を極めた歴史を持ちつつも人の暮らしに寄り添う、美しき生活陶器です。

SAKUZANの美しいうつわ
美しくつくること。

これは、SAKUZANのWebサイトに掲げられているコピーです。

「SAKUZANのうつわは、美しくなくてはなりません。」という一文からはじまり「SAKUZANがこだわるのは、美しさです。」という言葉でしめられたコピーのとおり、SAKUZANの食器は色彩豊かで本当に美しいんです。

SAKUZAN公式Webサイトより:http://www.sakuzan.co.jp/product/

商品の企画やデザインを担当するのは、空間デザインを学んでいた代表の髙井氏。こんな空間に、こんな形、色のうつわがあったらいいなといった“シーンを思い浮かべる”ことから商品企画を始めていらっしゃるそうです。主軸商品は「DAYS」「URBAN」「FLOW」「SENSE」4種類があります。例えば「DAYS」は和食器にあまり馴染みのない若い世代に毎日使ってもらえるうつわをと考案されたとのことです。

SAKUZANの食器を使いながら思うことは、美濃焼の持つ美の歴史と現代の暮らしに合わせた美が見事に融合した生活陶器だということです。WebサイトやSNSで発信されている商品写真はどれも美しくこだわりを感じられるものばかりですが、実際にうつわを手にすると毎日使っていても飽きない使い心地の良さがあります。

まとめ(お気に入りのうつわがあると暮らしがすこし豊かになる)

今回は、僕が気に入って使っている美濃焼SAKUZANのうつわについて紹介しました。

が、この記事で伝えたいのは「お気に入りのうつわがあると暮らしがすこし豊かになる」ということです。数年前までは「食器ってなんでもいいかな。○トリで売っているようなお値打ちなもので十分使えるよね」という感覚でしたが、SAKUZANのお気に入りのうつわに出会い、その感覚は変わりました。

お気に入りのマグカップを使ってコーヒーを飲むときのホッとした心地よさ、そのうつわを使うことのちょっとした高揚感。こんなところに、お気に入りのうつわを使うことの価値があるのかなと思います。

皆さんのお気に入りのうつわはどんなものですか? SAKUZANのうつわ、オススメです。

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