自分にしか見えないものを撮る! 写真家 中西敏貴 氏のトークイベントから気づいたこと

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約半年以上も前の話ですが、僕が尊敬してやまない写真家のひとりである中西敏貴氏のオンライントークイベント『写真で生きていくと決めた7つの理由』に参加しました。

18歳で写真に出会い、約20年の準備期間・公務員生活を経て、北海道へ移住し写真家へ転身。その経緯の中で変化した作風、また、その土地に住んだからこそ撮れるようになった作品の数々について語られていました。

録音、録画禁止の有料イベントだったので、内容についてこれ以上の詳細は割愛しますが、今回学んだのは「自分にしか見えないものを撮る」ことの価値です。

その場で何を感じたかを写し撮るということ

SNSの発展もあり、絶景地の写真や情報は溢れるようになりました。その場所へのアクセスや撮り方もネットで探せば簡単に知ることができます。
もちろん僕も、みんなが撮っている美しい写真を同じように撮りたいと思うし、撮るための情報も集めるし、撮れた写真をネット上で発表もしたくなる。これはこれで写真の楽しみ方だと思います。

でも、それだけじゃない。

今回のトークイベントでは、美しいものをキレイに撮るだけではなくて、そこに自分の価値観や見え方を加えることが写真撮影の、特に作品を作る上での楽しみであることにあらためて気づきました。

その場に立ったときに、自分がどのように感じたかどのように見えたかを大切にしながら、自分ならではの写真というものも撮れるように、これからも写真撮影を楽しんでいきたい。

ステイホーム続きで写真へのモチベーションが少し下がっている中、グンと上がるトークイベントでした。

昔撮影した写真。麦の苗についた朝露に太陽の光があたって、まるで蛍の光のように美しく輝いていました。撮影場所はSNSにあがっているような絶景地ではなく、近所の田んぼ。近くに潜むきらびやかで美しい景色を見つけられた喜びがありました。

『だから、写真で生きていく』

そんな中西敏貴氏ですが、2022年1月20日に『だから、写真で生きていく 辺境の地 移住者のまなざし』という書籍を新たに出版されます。

写真集ではなく、いわゆる「自叙伝」的な本と発表されています。本の前半はライフヒストリー編、後半は思考編のような構成で、さらにこれまでの写真集でも未発表の写真もたくさん掲載されているようです。

中西氏が辿ってきた人生や思考から、写真をもっと楽しむことや、特に風景写真についてもっと良い写真を撮るためのヒントが得られそうで期待が高まります。未発表の写真作品にもとても興味がそそられます。

写真集じゃない本を出版することになりました|中西敏貴
やっと情報解禁してもよいことになりましたので、公式にお知らせすることになりました。この度、写真集ではなくいわゆる「自叙伝」的な本を出版させていただく運びとなりました。まあ自分でも驚きを隠せませんので、その経過を少し。 きっかけは2020年にキヤノンギャラリーSで開催した「Kamuy」展。その写真展の模様を、写真家の渡...
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