詳しくなくたっていい!美術館の7つの楽しみ方

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美術館って、正直、どうやって楽しめばいいの? アートにも詳しくないし、美術館の正しい楽しみ方がわからない!って人も多いのではないでしょうか。

実は僕も同じ。(笑)
初心者同然なのですが、今回の記事は「美術館の楽しみ方」というテーマで書かせていただきます。何度か美術館に行って「たぶんこんな楽しみ方でもいいのだろう」と感じてきたことや、美大卒の人に聞いた楽しみ方をまとめてみました。

美術館にチャレンジしたいけど、なんとくハードルが高くって敬遠してしまっているという方にはぜひ参考にしてみてください。

美術館の7の楽しみ方

欲しいと思う作品を探してみる

一点一点の作品をじっくりと鑑賞するのも良いですが、慣れないうちは、それも難しい(疲れる)ものです。
真面目に見すぎずに「こんな作品、部屋に飾ってみたいな」なんて気持ちで、館内の作品をザッと見てみる。部屋に飾ってみたい、気になった作品があれば足を止めてその作品をじっくりと眺めてみる。
これくらい気軽な気持ちで鑑賞を始めれば良いかと思います。

ミュージアムショップで気になった作品のお土産を買ってみる

美術館の出入り口付近には多くの場合、ミュージアムショップ(お土産コーナー)があります。ショップ内には、展示作品のレプリカやポストカード、作品集書籍など様々なものが売られています。絵画作品を転写したTシャツやトートバッグなんかも売られていることがありますね。
ショップ内を見ているだけでも楽しいですし、気に入った展示作品に関するグッズを買うのも良い記念になります。試しにポストカードを買ってみれば、とても手軽に、お気に入りの作品を部屋に飾って毎日鑑賞を楽しむこともできます。

気になった作品の作者や作品が生まれた時代の歴史などを調べてみる

気になった作品があれば、その作者のことや作品が生まれた時代のことを調べてみてください。「だからこんな表現がされているのか」「だからこの作品が生まれたのか」「この作品がこんなにも評価されている理由はここか!」など、いろんな驚きや発見があると思います。
作品として見えている部分の奥にある背景を知り、思いをはせると、その作品のことをもっと好きになれるでしょうし、歴史的なことを含め様々な知識を得ることもできます。

作品の展示方法にも目を向けてみる

照明の当たっている部分や当て方。額装。展示室の明るさや色、雰囲気。
作品だけでなく、その展示方法にも目を向けてみてください。展示の仕方は、作品の良さや伝えたいことをより際立たせるための演出です。
作品を見て、展示方法を観察して、もういちど作品を見なおすと、その作品の良さを再発見できることがあります。

美術館の建物自体も観察・調べてみる

美術館って、少し変わった建物である場合が多いですよね。美術館の建物自体も建築作品になっていたり、来観客に楽しんでもらうために様々な趣向が凝らされています。ちょっとマニアックですが、建物の特長に加えて、設計士や施工会社についても調べてみるのも面白いですよ。

併設されたカフェやレストランへも訪れてみる

美術館内やその周辺にあるカフェやレストランで食事をしながら一休みするのもオススメです。オシャレな店内に気分が上がったり、展示作品にちなんだ(作品を模したような)メニューを楽しむこともできますよ。

一緒に行った人と感想を話し合ってみる

もし誰かと鑑賞しに行ったのなら、感想を共有してみてください。同じ作品を見ていても、その見え方や感想は似ていることもあれば違っていることもあり、新しい発見につながります。
美術館に行って、作品を見て「ああ、良かったなぁ」となるのもいいですが、感想を誰かと共有するという、美術作品から生まれるコミュニケーションまで楽しめると、美術館のことをもっと好きになれるかと思います。

行って良かったオススメ美術館

佐川美術館(滋賀県)

まるで水に浮かんでいるようなモダンでクールな建物が目を引く美術館。日本画家・平山郁夫、彫刻家・佐藤忠良、陶芸家・樂吉左衞門の作品が常設展示されています。僕が特に気に入っているのは、楽焼茶碗が展示されている樂吉左衞門館。水庭の地下にゆったりと広がる展示室はとっても贅沢な空間です。

樂吉左衞門館。壁面に映る水と光の移ろいが美しい。
21世紀美術館(石川県)

『まちに開かれた公園のような美術館』がコンセプトの金沢市の中心部にある美術館。コンセプトのとおり、無料で楽しめるエリアや展示が多いのも大きな特長。美術に関するさまざまな書籍や雑誌、アーティストの作品集などが揃うアートライブラリーもなんと無料で利用できます。初心者にとっても敷居が低く親しみやすい美術館です。

交流ゾーンは夜10時まで入ることができます。夜、美術館周辺を散歩するだけでも気持ちがいいです。
徳川美術館(愛知県)

徳川家に伝えられた数々の重宝、いわゆる「大名道具」が展示されている美術館。刀や鎧などがショーケースに並べられているだけでなく、茶室や能舞台が原寸大に再現されていたりと、展示方法にも驚かされます。美術館の後は隣の徳川園に行くのもおすすめ。広々と荘厳な大名庭園をゆったりと歩くのはとても気持ちがいいです。

徳川園はなんと2.3ヘクタール(東京ドームの半分ほど)の広さ!

まとめ(映画を観に行くような気軽な感覚でOK)

場所によっても異なりますが、美術館の入館料はおよそ1,500~2,000円ほど。館内をぐるっとひと回りするのにかかる時間もだいたい1時間半~2時間くらい(場所や見方にもよりますが)。映画1本観るのと近い金額や時間です。

美術品を観るというと、どうもハードルが高いように思えますが、難しく考えず「映画を観に行く」「ちょっと変わったカフェに行ってみる」くらいの気軽な感覚で行ってみてもよいと思います。

実際に美術館に行ってみると、こんな休日の過ごし方もありだなぁなんて感じられるかもしれませんよ。

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