今回はオールドレンズのレビュー。オリンパスのフィルムカメラOM-1に付属していたオールドレンズ「F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」を、EOS 6D markⅡに装着して色々と撮影したので、このレンズの感想をお伝えします!
このレンズのエピソード
このレンズは、「小型・軽量化」にこだわって開発されたオリンパスのフィルムカメラ「OMシリーズ」のセットレンズとして販売されていたものです。セットレンズというと、お飾りのようなイメージがありますが、そんなことはありません。画質の向上とOMシステムに適した小型・軽量化を追求し、セットレンズとして、メーカーの顔として、低価格・高品質な標準レンズという立場でOMシステムの一端を支えていたレンズです。
このレンズの特長と作例
170gという軽さに加えて、次のような写りが気に入っています。
1.絞り開放時の薄いフレアがかかった淡い色味の発色 2.青色(ブルー)の爽やかな発色の良さ 3.柔らかくもきめ細やかな解像感 4.優しくやわらかなボケ味 5.ゴーストが出やすく楽しめる
中古市場について
OMシステムのセットレンズということもあって、中古市場の流通数は多いです。価格も1万円以下で買えるものも多く、初めてのオールドレンズとしても手の出しやすいものだと思います。
ちなみに、F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8には以下の3種類のモデルがあるようです。お金に余裕があれば、3種類全てをコレクションするのも面白そうです。
- レンズ銘表記が「OLYMPUS M-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-S 1:1.8 f=50mm」(「OM」ではなく「M」とだけ表記されている最初期の超レアバージョン)
- レンズ前面に銀環の飾りがあり「OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-S 1:1.8 f=50mm」と表記されている(初期型の「シルバーノーズ」と言われているもの)
- 銀環は無いが、レンズ銘表記が「OLYMPUS OM-SYSTEM F.ZUIKO AUTO-S 1:1.8 f=50mm」と表記されている(後期型の「ブラックノーズ」と言われているもの)
まとめ
1972年にOMシステムのセットレンズとして販売された「F.ZUIKO AUTO-S 50mm F1.8」。お飾りのような代物ではなく、小さく軽く持ち運びやすく、写りも淡く綺麗なレンズです。価格や市場流通数からも初めてのオールドレンズとして手が出しやすいオススメの一玉です!