今回は三脚の話です。三脚って、いろんな種類があって、価格もまちまち。安いものから、カメラ本体と同じくらいの価格のものまで。
何を買っていいのか、すご~く迷いますよね。今回は、三脚の選び方とオススメの三脚を紹介しますので、三脚選びに迷っている方の参考になれば嬉しいです。
三脚を使うシーンを考える
そもそも三脚を使うシーンでどういうときでしょうか。これを考えることで、自分にはどんな三脚が合うのかがなんとなく見えてきます。
・長時間カメラをもって撮影するとき ・手振れがないよう撮影するとき ・長時間露光するとき ・いくつかの画像を重ねて合成するとき ・緻密に構図を整理して、落ち着いて撮影したいとき(風景写真とか) ・動画を撮るときにブラしたくない、定点で撮りたいとき
こんな感じでしょうか。
ちなみに、この時点で自分の撮影スタイルにマッチしないようなら、意外と三脚を買う必要はないかもしれません。「カメラをやるなら三脚も必要!」という人もいるけど、個人的にはいささか疑問です。自分の撮影スタイルや撮影したいものに合わせて、“必要なら”自分に合った三脚を買えばいいと思います。
三脚に求めることは?
ここからが三脚の選び方ですね。三脚に求めることを考えてみましょう。主に3つあります。
高さ
カメラは立って撮影することが大半。自分の目線(身長)を基準に、それより低いものか、高いものか、どのようなものが必要なのかを考えます。基本は自分の目線と同じラインで撮れる高さが備わっていると良いです。
操作性
なるべくパパッと設置できる方が良いです。当然ですが早く設置できることは、その分シャッターチャンスを逃さないことにつながります。また、「三脚を使うのが面倒」という気持ちも低減できます。
軽さ
三脚の重量については、使用シーンや機材に応じて求められるものが異なるから、必ずしも軽いことが良いわけではありません。けど、必要な条件を満たしていたら、その中でも軽いほうが持ち運びの観点では有利。三脚の素材で、アルミとカーボンが比較されることが多いけど、個人的には軽さにつながるカーボン製が好みです。カーボンだから特別に脆いとは感じません。
オススメの三脚を一本
三脚に求めるモノを考えたうえで、僕が使用している三脚はこちらです。
身長約180cmの自分にとって、脚を伸ばした時にちょうど目線の高さにカメラが配置されるので、高さがとても合っています。
高さだけであれば、他メーカーのものも同じようなサイズのものはありますが、この商品の良いところは操作性にもあります。脚を伸ばすときにナットをひねりますが、2つのナットをまとめて握れるくらいのサイズになっているので、一気に握って回して伸ばせるくらいの、簡単操作・設置が可能になっています。ちょっとしたことですが、このわずかなストレスフリーさが三脚を使う面倒臭さを軽減してくれます。
また、パイプはカーボン製で軽量です。特長的なのは5層の繊維層が重ねられていることで軽量かつ剛性も高い点です。さらに、国産メーカーなので万が一不具合が出たときは修理にも出しやすいのが嬉しいポイントです。
おまけ 三脚に取り付けているギア雲台
僕は三脚に取り付ける雲台として「Benro 3ウェイギアヘッド(GD3WH)」を使用しています。
大きな動きと微調整ができるギア雲台は、【大まかに構図を決定→細かく正確に微調整】という一連の動作をとても素早く行えて便利です。自由雲台でもおよそ似たようなことを素早くできると思いますが、細かな微調整のしやすさ・速さでいえば圧倒的にギア雲台が使いやすいと思います。
ギア雲台というと高価なものが多い中、かなりの低価格で販売されているのが驚きです。中華製とのことで心配していらっしゃる方もいますが、個人的には使用していて大きな不満はありません。むしろこの価格でギア雲台を使えることに満足しています。
まとめ(自分に合った三脚選びを)
三脚選びに迷った場合は、いま一度、自分の撮影スタイルから三脚を使用するシーンを考えてみることがオススメです。考え直すことで「そこまで高価な三脚は必要ないか。」「いやいや、この高さや剛性は必要だぞ!」「そもそも、三脚はまだ必要ないかな。」なんて、自分に合った良い三脚選びができるようになるかと思います。ぜひ参考にしてみてください。