【良書】写真がうまくなっちゃう7のこと(鈴木 心)

Photo & Camera

数多くの広告写真や写真集の創作、鈴木心写真館の立ち上げ人である写真家・鈴木 心さんの初の写真教則本「写真がうまくなっちゃう7のこと」を読みました。

この本は、今すでに写真をやっている人も、写真を始めたばかりの人にもオススメできる良書だと感じたので紹介します。

写真の作例が一切入っていない写真教則本

“写真に本当に必要なことは、写真を見なくても学べる” をコンセプトに作られたこの写真教則本には、写真の作例が一切入っていません。
【1 目的、2 眼、3 選択、4 正中、5 わがまま、6 そうぞう、7 つづく】と、7つのテーマを設定し、そのポイントの解説とともに、この書籍出版のために行われた鈴木 心さんとTwitterユーザーの間でやりとりされた質疑応答の内容が収録されています。

約120ページの小さな本に詰まった刺さる精神論

先述したとおり、この本には写真の作例が一切ありません。カメラの使い方や写真の撮り方を説明したものではなく、いわば精神論が載った本です。

スマホ、テレビを眺めている1時間だけ僕たちにいただければ、間違いなく、写真をうまくしてみせる、そんな一冊です。

鈴木心写真館のnoteで紹介されているとおり、約120ページちょっとの読みやすい文量の中には、刺さる精神論/考え方がたくさん詰まっていました。

また、見開きの右ページでTwitterユーザーからの質問を、左ページに鈴木 心さんの回答という対話形式のレイアウトが大変読みやすく、Twitterユーザーの質問内容も「これ、自分も誰かに聞いてみたかった!」というものが多く、その解答をプロの方から得られたという点も良かったです。

特に刺さった内容を3つ紹介します。

写真の技術よりもまず、「何故」「何を」写真に撮りたいかを具体的に決めましょう。目的を明確にすれば、情報を取捨選択し、ご自身で必要なものを見極められるでしょう。

「1 目的」より一部抜粋

体験を言語化することが本当の理解です。子供でも分かるシンプルな言葉で説明できること。想像を膨らませる余地を残し、書きすぎないように。想像力の成長には、世界という面、歴史という軸の上で事象に対峙し、興味を持ち続けることが不可欠です。

「6 そうぞう」より一部抜粋

依頼する人 撮られる人 撮る人 見る人 それぞれが、自分のすき、を乗り越えていくことが作り手の創造力と受け手の想像力を生み出します。

「6 そうぞう」より一部抜

まとめ

正解があるようで正解のない、良い写真を撮るために必要な考え方が学べる良書でした。

鈴木 心さんによる自費出版のこの本の購入方法は、鈴木 心さんのオンラインストア「鈴木心写真店」より。https://szkshn.stores.jp/items/5898fe3700d331aeab000147

また、本の内容のほとんどがnoteやYoutubeでも紹介されているという太っ腹ぶり! 購入前の参考にもなります!
note:https://nt.00000000.jp/n/n131cf31c3fd4

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