一生に一度は見てみたい涸沢の紅葉! その行き方と持っていった物

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人生に一度は見たいと言われる涸沢の紅葉。上高地から涸沢カールまで片道約16kmの長い山行で、とてもキツかったけど、登頂して見た紅葉の景色はまさに絶景。満点の星空の下光るテントの夜景、早朝のモルゲンロート、紅葉と色とりどりのテントとの共演はどれも一見の価値ありでした!
今回は初めて行った涸沢登山の話。涸沢に行ってみたいという人に少しでも役立つ情報になれば嬉しいです。

写真で振り返る涸沢カール

涸沢カールまでの登山工程

上高地から涸沢カールまでの登山工程

涸沢カールまでの登山工程はこんな感じ。

【1日目】上高地バスターミナル →明神分岐 →徳沢 →横尾 →本谷橋 →涸沢カール(泊)
【2日目】涸沢 →本谷橋 →横尾 →徳沢 →明神分岐 →上高地バスターミナル

涸沢ヒュッテ公式サイトに載っているメインルートを辿りました。

涸沢ヒュッテ公式サイトより https://karasawa-hyutte.com/root/

上高地バスターミナルから涸沢カールまでの参考コースタイムは合計6時間となっていますが、休み休み山行したこともあり、僕は計9時間かかりました。(横尾で1時間くらい昼食休憩をとっています。)

上高地バスターミナルから横尾までは、およそ平坦な道が続きます。横尾から本谷橋までが少し傾斜がきつくなり”登山”という感じが出てきます。本谷橋から涸沢カールまでは一気に傾斜がきつくなり、急登が続きます。テント泊装備の重い荷物を背負っての山行で、じわりじわりと体力を削られた後でクライマックス2時間の急登はかなりキツかったです。『もうやめてくれー!』って何度も思いました。。。
ただ、それだけキツかった分、涸沢カールに到着したときの達成感はひとしおでした!

上高地までのアクセス

上高地へは自家用車の乗り入れができないので、「さわんど駐車場(長野県・松本方面)」か「平湯あかんだな駐車場(岐阜県・高山方面)」からシャトルバスまたはタクシーでアクセスする必要があります。

今回、僕は「平湯あかんだな駐車場」を利用したので、そちらの情報について紹介します。

シャトルバスの混雑を避けるためにタクシーを利用したいと思っていたのですが、残念ながらタクシーはほとんど出ておらず、結局シャトルバスを利用しました。「さわんど駐車場(長野県・松本方面)」にはタクシーが多く待機していると聞いていたのですが、「平湯あかんだな駐車場(岐阜県・高山方面)」 ではタクシーが少ないようです。ただ、タクシーを待つのもシャトルバスの乗車を待つのも時間的にはほとんど変わらない(むしろシャトルバスの方が早く乗れる?)という印象でした。

ハイシーズンということもあってか、バス停にはズラリと長蛇の列。。
早朝5時30分頃に駐車場に到着しましたが、バスに乗れたのは7時前頃。シャトルバスの乗車までには約1時間半待ちました。シャトルバスは観光バスほどの大きさで一度に3台くらいまとめてバス停に到着していたのですが、待ち人数はなかなか減っていかないという状況でした。

6時30分頃からは新たに来る客数が減り、僕がバスに乗車できた7時頃には最後尾に並んでいた人も同じタイミングでバスに乗れていました。今回がたまたまだったのかもしれませんが、あまり早い時間に並ばずとも、6時30分頃に駐車場到着&乗車待ちくらいでも良いのかもしれません。

上高地公式サイト 平湯あかんだな駐車場についてのご案内はこちら

ちなみに、早朝から登山を開始したかった理由の一つとして、涸沢カールでのテント泊用にレンタルされているコンパネ板(500円)を確保したかったからというのがありました。結局、テント場に着いたときは在庫切れでレンタルできなかったのですが、コンパネが無くてもマットがあれば十分寝られるような場所でした。個人的にはコンパネのためだけに無理して早朝から登山を開始する必要はないかなと感じます。ただ、早朝に山行を開始できると道中が混まないので歩きやすくなるのは大きなメリットかと思います。

持ち物(水は少なくてもOK?)

持ち物リスト

持っていったのはのは以下です。総重量17kg近くになっていたので、軽量な道具に交換するとか、カメラ関係の機材を削るとか、もっと検討する余地はあるかと思います。

持ち物備考
テント(Naturehike CloudUp1)
シュラフ
クローズドセルフォームパッド(soomloom)エアマットよりも穴あき・破れのリスクが少ないので銀マットが好みです
タオル、手ぬぐい
ダウンパンツ(workman)
フリース(patagonia R2ジャケット)
アウター(Arc’teryx アトム AR フーディ)
ウィンドブレーカー(patagonia)
Tシャツ替え用
下着替え用
メリノウールインナー(workman)夜の防寒対策
メリノウール靴下(workman)夜の防寒対策
サンダルこれは必要ないと思います
圧縮袋(DAISO)パッキングに便利です
手袋夜の防寒対策
フェイスマスク就寝時の防寒対策
シュラフから出ている顔部分はかなり冷えるのでフェイスマスクを被って寝るのはオススメです
ヘッドライト
モバイルバッテリー
トイレットペーパー
携帯トイレ
歯ブラシブラシ部分に歯磨き粉が付着されたものがオススメです
耳栓夜のテント内は他の宿泊客の足音や風の音が気になります
快眠のためにもオススメです
カイロ(貼らないタイプ)夜はとても冷えるので大変重宝しました
カイロ(足用)寝るときに足先がかなり冷えます
足用カイロも快眠のためにオススメです
エマージェンシーブランケット
救急グッズ絆創膏、ポイズンリムーバー、リップクリーム、オロナイン、ロキソニン、腹薬、ハッカ油、ポケットティッシュ、爪切り など
ウェットシート食器の清掃にも重宝します
日焼け止めクリーム高所の日差しはかなり強いので日焼け止め対策を施すことをおススメします
レインコート(workman)今回は天気がよさそうだったので、透明の雨カッパだけ持っていきました
ごみ袋
クッカー(Jetboil)
シェラカップ
ライター
水(1.5L)Platypusのソフトボトルに1L、ペットボトルに500mlで持っていきました
防災用パスタ2日目の朝ごはん用 マジックパスタのカルボナーラ味
アルファ米2日目の朝ごはん用
おにぎり 4個1日目の昼食&行動食用
お菓子 2日分行動食用(プロテインバー、干し芋、柿ピー など)
トラベル用財布布製の軽量財布に必要最小限のものだけを
ただし、現金は多めに! 山小屋では基本的に現金しか使えません
帽子
サングラス日差しが強いので、あると便利
トレッキングポール
カメラCanon 6Dmark2
レンズ24-105mm、100-300mm
三脚SLIK 三脚 スプリント PRO II
(重かったので、もっと軽量な三脚を検討していきたい)
レリーズ星空撮影などには必須
予備バッテリー、SDカード

はじめてのテント泊登山でしたが、テントは高コスパだと評判の良いNaturehikeのテントを使用しました。Naturehikeテントの使用感についてはこちらの記事をご覧ください。

多量の水は必要ないかも(給水所がたくさんあります!)

上高地から涸沢カールまでに無料給水所が点在しているので、多量の水は必要ないと思います。行動中に水を飲む量に個人差があると思いますが、僕は1.5Lで十分でした。足りなければ給水所で都度補給し、なるべく荷物の重量を減らした方が得策かと思います。

ちなみに僕は徳沢、横尾、涸沢カールで無料給水所を利用しました。明神では利用しておらず、無料給水所の存在も確認はできていませんが、飲料の販売は行われていました。

おすすめのグルメ情報

最後は涸沢カールで食べた美味しい山食を紹介します。登山でくたびれた体に温かい食事は染みます!

涸沢ヒュッテの売店は、朝6時~夕17時まで営業しています。(営業時間は時期によって変わるようです。今回は18時まで営業されていました。)

メニュー表はこちら

山の上ですが、缶ビールだけではなく生ビールも提供されています! 登頂後、あったかい食事と生ビールで体を温めるのは至福ですね。

カレーと生ビール
生ビールとラーメン

名物は「てづくり おでん盛り合わせ」! だしの染みた大根やさつま揚げが美味しい。ほっこりと、ついつい笑顔もこぼれる美味しさです!

普段なかなか行けない山上での食事も登山での楽しみ。せっかくなのでぜひ味わってみてくださいね。

長い山行の後の絶景のご褒美「涸沢カール」へ!

片道6時間以上の長い山行は、正直、とってもしんどかったです。だけど、涸沢カールの紅葉風景はまさにご褒美ともいえる絶景でした。日本一とも言われる涸沢の紅葉をぜひ堪能してみてください。

参考サイト:涸沢ヒュッテ公式サイト

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