まるで風の谷のナウシカのクライマックスシーンのように、目の前一面に広がるススキが黄金に染まる幻想的な景色。それが曽爾高原(そにこうげん)の景色。
今回は曽爾高原のオススメ撮影スポットや周辺情報について紹介します。
曽爾高原ってどんなところ?
奈良県と三重県の県境にある、ススキの名所として知られる関西の絶景スポットです。
大阪から車で約1時間50分、名古屋から車で約2時間40分。日本300名山のひとつである俱留尊山(くろそやま)から、亀の背に似た亀山の山麓に広がる高原で、約40ヘクタールの広大な山の斜面が、一面ススキに覆われています。
撮影スポット
高原に入ってすぐにススキの海が目に飛び込んできますが、オススメの撮影スポットはやっぱり亀山峠から。眼下一面にススキの高原が広がる様子はまさに絶景。昼間は太陽の光を浴びて銀色に輝き、夕暮れには金色に染まり、昼間と夕方で異なるススキの風景を楽しめるのもポイント。
高原から亀山峠までは木道が整備された、約25分のルート。子供連れのご家族や初心者にもおすすめです。ヒールを履いた女性も見かけましたが、少し凸凹した土道も歩くのでスニーカーなど歩きやすい靴を履いた方が安全で良さそうです。
曽爾高原山灯り(ライトアップ)
ススキの穂が色づき始める9月中旬~11月中旬(日没~21:00)まで、お亀池周辺を約200個の灯籠が遊歩道を照らす「曽爾高原山灯り」が行われます。灯篭の光がススキの高原を優しく照らす様子は、幻想的な季節限定の風景です。
開催期間の詳細日程は奈良市観光協会のWebサイトに掲載されています。
倶留尊山の登山もおすすめ!
せっかく曽爾高原に訪れたのなら、日本300名山の倶留尊山(くろそやま)の登山もオススメです!
山頂は木々に囲まれていて、隙間から近くの山稜を眺められるくらい(それでも良い景色!)ですが、道中のトトロの森のようなトンネルが楽しいです。特に秋の色づいた木々のトンネルは美しく、歩いていてとても気持ちが良いです。
山行時間と入山料について
亀山峠から倶留尊山の入り口となる「二本ボソ」まで約25分、二本ボソから倶留尊山山頂までは約30分の山行です。二本ボソから倶留尊山の間は私有地になるので入山料(大人500円)が必要になります。
【亀山峠】→ 約25分 →【二本ボソ】→ 約30分 →【倶留尊山 山頂】 ※二本ボソの入り口で入山料(大人500円、小人200円)を支払う。 ※倶留尊山までの登山道はごつごつした岩道をよじ登るような個所もあるので、スニーカー程度以上の靴は必須。
おすすめの周辺スポット
草もち(銭の花)
これぞ草もち!
曽爾高原の手前にあるファームガーデンから、道を挟んで向かい側の「銭の花」。看板に掲げられた「これぞ草もち」のフレーズのとおり、本当に美味しいからぜひ食べてみてほしい!
注文を聞いてからお餅をちぎって作ってもらえるのですが、ちぎった餅に餡子がドサッと塗り添えられた独特のルックスには少しだけ驚きました。が、その盛り付けが良いのでしょう! ほんのり塩気のあるよもぎ餅と甘すぎない餡子をしっかり堪能できるようになっていました。
普段、お餅を好んで食べているわけではないけれど、ここの草もちはとっても美味しく、お土産としても持ち帰りたかったくらいでした。(下山後は閉店していたので願い叶わずでした…)
温泉(お亀の湯)
下山後はそのまま帰らず、少し冷えて疲れた体を温泉で癒すのもオススメ!
こちらも曽爾高原手前のファームガーデンの隣にある「お亀の湯」。湯めぐり番付で中日本(静岡ー島根まで)No.1の日帰り天然温泉と認められたこともあるそう。
曽爾の名所である兜岳・鎧岳も一望できる露天風呂は気持ち良さ満点です。
まとめ(シーズン中は渋滞も気をつけて!)
関西屈指のススキの絶景スポットというだけあって、秋の見ごろを迎えるシーズンは多くの観光客でにぎわいます。
特に土日、祝日は混雑します。車やバイクで来る人がほとんどで、駐車場手前は渋滞! 僕は12:30頃にファームガーデン付近に到着し、曽爾高原の駐車場にたどり着けたのは13:40頃でした。(約1時間…)
ファームガーデンから曽爾高原までは約2.5km。遊歩道も整備されているようで、ファームガーデンから歩いて曽爾高原へ向かう人の姿もみかけました。体力に余裕のある人は歩いていくのも良いかもしれません。
渋滞がうまれるということは、それだけ人気な名所ということ。まるでジブリ映画に出てくるかのような「ススキの海」の景色は一見の価値あり。曽爾高原でぜひ秋を満喫してみてくださいね。